色彩学研究のはじまり
ニュートンが発見した「光の色の帯」
リンゴを使った万有引力で有名なニュートンですが、色彩においても功績を残しています。
ニュートンは1666年に行ったプリズムによる太陽光の分散の実験の結果から、 赤色から紫色に連続的に変化する光の色の帯を発見し、1704年、その著書『光学』を発行し、屈折率が異なる波長の変化に応じて色も連続的に変化すると考えられることを述べたことから、色が科学的に実証されたのです。
見る側の視点で異なる研究を行ったゲーテ
詩人として有名なゲーテは、ニュートンの著書「光学」から約100年後に自身の著書「色彩論」の中で、【ニュートンは色側を述べていて、色を見る側を述べていない】とし、ゲーテは色を“見る側の視点”から研究を行い、心理的な色の見え方に言及をしたという功績を残しました。