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インタビュー|私と色の出会いと未来 #004 長坂裕子さん

インタビュー|私と色の出会いと未来 #004 長坂裕子さん

パーソナルカラー診断士、テーブルコーディネーターとして活躍しながら 色彩検定合格へと導く講師へ

CLE 協会で色を学び自分らしく活動を広げている診断士をご紹介させていただくコラム「私と色の出会いと未来」
第 4 回目の今回は、長坂裕子さんにインタビューさせていただきました。 

色を学ぶ前

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夫の転勤で子育てをしながらバンコクに住んでいました。自分の時間というのはほとんどなく「いい奥さん」「いいお母さん」であることが自分に求められていると感じていました。結婚前は、単身で海外へ渡るなどイキイキと過ごしておりましたので、当時を振り返ると、なんとなく満たされないモヤモヤとした気持ちを抱えていたと思います。

色を学び始めてから…

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色を学び始めたのは、池ちゃん先生(池田祐子先生、CLE協会では愛称で呼び合うことが多いです)と出会った2013年頃です。同じ境遇の周りの奥さんたちが池ちゃん先生から色を学んでおり、そのひとり羽成さん(羽成美知子先生)が、今までに見たことがない「あずき色」の服を着ていたのですが、それがとっても似合っていて、色のプロの資格を取ることが楽しそうと感じました。

色を学びだしてからは、全てがカラフルに感じ楽しくなりました。池ちゃん先生からパーソナルカラー診断を受けたときに、似合う色をすごく褒めてもらって、周りにいたみんなからも褒めてもらって、自分を肯定できるようになりました。そして、自分が楽しいと感じることをしていたら、気持ちに余裕ができ、家族や周りの人に優しく接することができました。それからは、まさにノンストップで色の学びにのめり込みました。

身の回りのすべてのものから色を感じるからこそ、色を学ぶと様々なものに興味を持てるようになってくると感じます。子育てでは、子供だけに目がいき視野が狭くなるかもしれません。色を学ぶと視野が広がります。また似合う色を知ったことで、自分らしさがあると実感しました。そして、全てにおいて前向きに考えられるようになりました。

バンコクは、日本とは目にする色が違い、色に対してすごく自由で家もカラフルで面白いです。混沌と洗練がミックスされたような自由な色彩感覚を感じるバンコクという環境も、色を学び楽しむにあたって、とってもピッタリだったと感じます。

テーブルコーディネートと色の関係性

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↑ タイの器を使った桜を楽しむテーブルコーディネート

テーブルコーディネートで一番重要なのは色であると感じています。例えば「ロマンチックな」コーディネートも、色のイメージが大きく影響します。

テーブルコーディネートにおいて気を付けている色のバランス

1fd2a5616bc7bdbbc495a80e2e8b0f20-1716874039.jpg↑ 今年のお正月

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↑ 画家マリー・ローランサンをテーマに

テーブルコーディネートでは、料理が主役ですので、テーブル自体にはあまり色を使わないように心掛けています。特に日常のテーブルにおいては、控えめな色使いを意識しています。

誰でもできるテーブルコーディネートのコツ

テーブルコーディネートを、ファッションと同じように考えるとわかりやすいです。例えば、ベージュのワンピースがテーブルクロス、ブラウンのカーディガンがナプキン、小物のホワイトがフラワーのように、それぞれ考えるとテーブルコーディネートの構成もイメージしやすいのではないでしょうか。

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↑ 青をテーマに和食器でタイ料理を楽しむテーブルコーディネート

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↑ クリスマスのテーブルコーディネート

色の公的資格の最高峰 色彩検定1級の指導

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試験対策の期間が長いため、講師、生徒様ともに忍耐が必要ですが、色彩検定1級は、特に2次試験が大変です。2次試験の解き方には、生徒様ひとりひとりの思考のクセがあったり、課題への向き合い方には行動のクセがあったりしますが、講師としては、おひとりおひとりに向き合ってサポートする必要があります。生徒様のために指摘しなければならない場面もありますが、指摘をする時は、嫌われる覚悟を持っています。目的は生徒様の色彩検定1級合格だからこそ、私が嫌われようが、合格へ向けて責任を持って向き合います。

全力で生徒様と向き合うからこそ、生徒様が合格されたときは「やりきった!!」と本当に達成感を味わうことができます。2次試験が終わったときに生徒様を迎えに行って、やり切った感を一緒に味わったことも印象深い出来事です。試験が終わった後は、生徒様が前向きな言葉や今後の夢を聞かせてくれることがとてもうれしく、幸せを感じます。

まだ色彩学を学んでいない人へ

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CLE協会には、日本全国だけではなく、海外にも色を学んだ仲間がいます。外部のイベントに参加すると、他の協会の方から診断士同士の空気感の良さを羨ましがられることもあるくらい仲が良いです。そのような仲間と一緒にスキルアップしながら色彩活動ができ、それぞれの興味がある方面で、長く活動を続けていくことができます。私自身は、色の知識があることで、感性や経験のみに頼らず論理的に色の選択ができるようになり、テーブルコーディネートにも役立っています。

これからの夢やビジョン

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これまで、結構直感に従って行動してきましたが、今、色に関われていることを幸せに感じます。

私は、頑張る人をサポートすることが好きです。まるで相撲のぶつかり稽古のように、お互い熱い気持ちで向き合ってきた生徒様には、それぞれの「カラー道」を切り拓いてほしいと強く願っております。

最後に...

色の学びに出会い、自分だけではなく周りの人を大切に、生徒様と熱く向き合っておられる 長坂裕子さん
外見からも内面からもイキイキと輝いておられる彼女の色彩人類学診断の結果はこちら
「本当にその人のためになる行動とは何か?」うわべの優しさではない、本質の優しさ温かさを感じます。

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